ロッカリーギターズ!

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「Mr.Guitar」の弾き方をマスターしたい!

      2015/08/08

ロッカリーギターズ!にお越しいただいた皆様、今日も1日お疲れ様でした。

週末はがっつり更新いたしましたが、Weekdayはゆるめの記事で行かせていただきます。

私はTwitterのPRでも公言しておりますがBluesやR&Rのようなアメリカン・ルーツ・ミュージックが好きです。なんとなくサイト名称やドメインにもロカビリーを匂わせたりもしています。

今のところ2つのバンドを掛け持っていますが、自分のプレイにはR&RやRockabilly、Bluesの匂いがするようなプレイを取り入れようと日々模索しています。Rockabillyバンドも数年経験したのでちょこっとJazzのエッセンスやCountryのフレーズなんかも勉強しました。

「Mr.Guitar」 チェット・アトキンス

憧れのギタリストについて少し。

まずは動画を。

かなり若いころの映像ですが達人的な演奏ですね。

和音や複音で音を複雑に動かしているのにうっとりするようなタッチの軽さ…とでも言いましょうか。

Chet Atkins(Chester Burton Atkins) 1924-2001

アメリカ・テネシー州出身。

基本的にはカントリー・ミュージシャンだが、ジャズやブルースからの影響も吸収し、また、後のロック・ギタリスト(ジョージ・ハリスン、スティーヴ・ハウ等)にも大きな影響を与えた。生涯において、13作品(他アーティストとの連名も含む)でグラミー賞を受賞し、1993年にはグラミー賞の生涯功労賞も受賞。

2011年、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第21位。

-Wikipediaより抜粋-

私がチェットの音楽に出会ったのはちょうど亡くなられる前後くらいの2001年頃だったと思います。

たまたまレコード屋さんの視聴コーナーに置いてあって(=もしかしたら亡くなられた直後かもしれません)聴いてみたのですが

一聴して心を奪われました。「貨物列車」という軽やかなカントリーの曲やTHE BEATLESの「Yesterday」のカバーなどが収録されいるアルバムでした。当時の私と言えば若かったのでそれなりに尖ってましたうえにトンガッた音楽ばかり聴いてライブハウスで好き勝手演奏して…みたいな小僧だったんですがね。別次元の出会いでしたよ。

って探してみたらありました!

チェット・アトキンス「BEST SELECTION」

まさにこのアルバムでしたね。「エンターテイナー」のような馴染みのメロディもあってとても聴きやすくて視聴の範疇を超えてひと通り聴き終えた後に買って帰りました。

以来、私のアイドルです。

でも当時は絶対に到達できない域にあったので音楽に魅了されはしてもそれを自分がやるかというと別問題でした。

しかし冒頭でも書きましたがこの出会いから数年の後にロカビリーバンドをやる事になりまして、その時はStray Catsに夢中だったのですがロカビリーギターの勉強を自分なりにしていたたところに古いカントリーの奏法にブチ当たるわけですね。

ロカビリーギターの中に生きるカントリーの要素

もちろんギターもGRETSCHのG6120(いつか記事書きます)をなけなしのお給料をはたいて買って気分はロカビリアンだったのですが実力が伴わないのが世の常ってやつです。その時ぶつかった壁というのが先の動画でチェットが披露している「ギャロッピング奏法(別名:チェット・アトキンス奏法)」でした。

右手の使い方に特徴があってフィンガーピッキングの一つの型なのですが親指で低音弦を一定のリズムで刻みながら残りの指で高音弦を使ってメロディを弾くという一人二役みたいな奏法です。私は最初ブライアン・セッツァーの模倣をしている時にブライアンの指弾きの原型がここにあると知ってこの奏法を知りました。チェットはサムピックを使って演奏していますが、ブライアンはピック弾きとギャロッピングを併用するので完全に指だけで弾きます。

私はサムピックを使い切れなかったので後者のブライアンの型を踏襲してちょろっと真似事ができる程度なんですが、いつか極めてみたいなと思う奏法です。

こういった「奏法」に出会うとにそれまで自分の中にあった「ギターの演奏とはこれこれこうである」みたいな常識が崩れてまた一段とギターという楽器が好きになりました。御覧頂いてる皆さんはどうでしょうか。

自分のプレイスタイルに新たな要素を加えるのに新しい機材などに頼らずに演り方一つでこれほど楽器を別モノのように扱えるなら安易な方には逃げたくないな、というのがプレイヤーとしてカッコいいと思うタイプなので今日は思い入れのあるChet Atkinsの事を記事にしてみました。

ギャロッピング奏法については多くはないですが書籍もありますので詳しく知りたい方いろいろ探してみてください。

ギター教則DVD「指がつられず上達できる!ギャロッピング奏法

ロック・ギタリストのためのアメリカン・ルーツ・ギター集中講座 イチからはじめるブルース/ジャズ/ロカビリー/カントリー (CD2枚付き) (ギター・マガジン)

 

思わず手にとって開きたくなる表紙です。

それではまた。

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