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Marshall / 1987X 50W ギターアンプヘッド

      2015/08/08

オールドのプレキシマーシャルの復刻版アンプヘッドのご紹介です。

Marshall / Vintage Re-issue Series 1987X 50W Head Amplifier



1959SLPの50Wバージョン。
マスター・ボリュームを持たないこのシリーズの場合、演奏するステージの大きさによっては、100Wの1959SLPよりも50Wのこの1987Xの方がオーバードライブ・サウンドを小音量で得られるため、現実的な選択と言えるかもしれません。
ステップアップ・トランスがなくともお使いいただくことは可能ですが、フル・ボリューム時には約20%の能率ダウンが認められます。

仕様

◆プリ管:ECC83×3
◆パワー管:EL34×2
◆実効出力:50Wrms
◆消費電力:50W
◆サイズ:660×260×205(mm)
◆重量:15.3kg

マーシャルのいわゆる「4つ穴」と呼ばれるプレキシガラス(アクリル板)が貼られたフェイスを持つアンプです。1970年代のロック/ハードロックのシーンを支えた伝説的なアンプMarshall 1959(100W)の50W出力のタイプでそのサウンドは当然ながら往年のマーシャルサウンドを奏でます。いわゆる「あの音」というやつです。

マスターボリュームを持たない回路ですのでボリュームのツマミを上げていくと「3」のあたりからドライブが効いてきます。真空管アンプの50Wと言えども練習スタジオでこのアンプのドライブサウンドを使おうと思ったらアッテネーターが必要になるでしょう。

そしてこのアンプのドライブサウンドを心地良いところで得ることが出来たならば足元のオーバードライブは必要なくなると思います。そのぐらいロックな出音を約束してくれるでしょう。

サウンドメイクの肝は「チャンネルリンク」

このアンプは2系統のチャンネルにそれぞれHigh/Lowの2つの入力を持っています。 これが「4つ穴」たる所以ですがこの回路は同じチャンネルの使用していない別系統から信号を取り出す事ができるのでリンク(パッチ)ケーブルを用いてたすき掛けにしてもう一方のチャンネルに信号を送ることにより2つのチャンネルの音をミックスする事が可能です。

それでは動画で確認してみましょう。(6:00あたりからチャンネルリンクをしています)

いかがでしょうか?

このブログで以前に書いたHAO / Rust Driverの記事で紹介したペダルも言い換えればこのアンプのような音色を目指して設計されています。それくらいこのアンプのドライブサウンドはスタンダードな音色です。聴き飽きないですね(笑)

また、この1987xはリイシューですので当時にはなかったセンド/リターン端子が搭載されています。リバーブなどの空間系のエフェクトを使う場合もこの機構のおかげでとても使いやすくなっています。この回路もスイッチ一つでバイパスできるので混じりっけの無いビンテージトーンを求めている方にも安心できる設計になっています。

アイキャッチ2

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