インディーズバンドは楽曲を配信すべき
バンドやアーティスト活動を行っていてイベント等で音源を手売りしている方は結構いらっしゃると思います。
それなりに大きなイベントであれば物販も促進できるのですが、インディーズで活動されている方のほとんどは小さな町のライブハウスで会場ごとの物販コーナーにちょこっと音源その他のグッズ等を展開しているだけかと思います。
そんなインディーズバンドの方々に楽曲配信サービスについて紹介したいと思います。
Contents
楽曲配信サービス【TUNECORE】とは?
TUNECOREはチューンコアジャパン株式会社が運営している楽曲配信サービスの事です。
配信可能な配信ストア
iTunes store・Amazon Music・music.jp STORE・Spotify・オリコンミュージックストア・オリコンスタイルフル・オリコン公式アニメフル・オリコンサウンド・Tapnow・KKBOX・レゲエZION・クラブZION・DE-LUXE・DANCEHALL.JP・ガールズサミット・Rdio・mora・レコチョク・レコチョク Best・dミュージック powered by レコチョク・dミュージック月額コース・dヒッツ powered by レコチョク・LISMO Store powered by レコチョク・うたパス・ひかりTVミュージック・ニンテンドー3DS™ レコチョク『コミュニティ』機能・LINE MUSIC・Apple Music・replay・OTORAKU -音・楽-
…と国内の配信サービスをほぼ網羅しています。(2015年8月現在)
楽曲配信のメリット
楽曲を配信することはスマホやSNSが普及して多くの人が一瞬で情報共有できる現在では大きなメリットがあります。
- スマートフォンを音楽プレーヤーとして使う人が増えた
- アプリや音楽をスマートホンで購入する人が増えた
- 会場物販に来られない人も購入が容易
他にもデータの配信のみなのでCDを大量に生産しなくて良い為、流通にかけるコストを発生させずにたくさんの人に自分たちの楽曲を容易に届ける事ができる可能性を持っています。
特にYoutubeやSNSはスマートフォンを介して利用している人たちがたくさんいるので普段のアーティスト活動と絡めてプロモーションを行えば楽曲の販売促進にも繋げ易い方法だと思います。
売上は100%アーティストへ還元
配信した楽曲の売上は100%アーティスト(配信者)へ入ります。
つまり、一度楽曲を配信してしまえば先にあげたストアで自分の楽曲が売れればその収益はすべて自分のものになります。
ここがTUNECOREの大きな特徴です。
iTunesは楽曲の売上の40%をアーティストから徴収
たとえば目安としてこのようになります。
iTunesのシングル楽曲の収益3段階
- 販売価格150円ならアーティストに89円
- 販売価格200円ならアーティストに118円
- 販売価格250円ならアーティストに148円
(@delaymaniaさんのブログ記事参照)
他にも配信サービスを行えるところもありますが上記のように売上からいくらかの手数料を徴収するところがほとんどです。
利用料金はかかります
当然ですが配信サービスを利用するにあたっては料金が発生します。
カテゴリー別の料金表は以下の通りとなってます。
TUNECOREで規定している<シングル><アルバム><リングトーン>について
<シングル>は楽曲1曲、<アルバム>は2曲以上という事のようです。
ここでいう<リングトーン>とは5秒以上〜30秒未満の楽曲の事をいいます。
この配信料を高いとみるか、安いと見るかは各アーティストの活動度合いにもよると思いますが、例えば物販会場での手売りの為にCD数百枚をブックレットとケース付きで業者にプレス依頼した場合、それだけで数万円かかってしまうので私は配信の方がはるかにコストメリットがあると思います。
アルバムは何曲登録してもOK
配信形態としてアルバムを選択した場合には複数の楽曲を配信可能です。
シングルの場合は1曲毎に配信期間に応じた費用がかかりますが、楽曲が4曲以上ある場合はアルバムとして一つのパッケージにて配信した方が当然ですが効率が良いです。
TUNECORE 会員登録の流れ
ざっくりとTUNECOREへの登録・利用までを説明します。
まず、配信サービスを利用するにはTUNECOREへのアカウントを作成する必要があります。
こちらのリンクバナーよりサイトへ入いると無料でアカウントが作れます。
このようなガイドもあったので貼っておきます。
登録にあたってはPCを使うといいでしょう。スマホやタブレットで登録ガイドを確認しながら進めていけば問題なく登録できると思います。
登録ガイドその1 アカウント登録・配信エリアの選択
会員登録にはひとまずメールアドレスだけでOK
まずは個人として配信を行うか法人として配信を行うかを選択しなければなりませんがアーティストやインディーズバンドの場合は個人としての登録になります。続いてメールアドレスをフォームへ入力してIDとパスを設定しましょう。
規約に同意した後に手順を進めると登録したメールアドレスにTUNECOREから登録確認のメールが届きます。
@tunecore.co.jpからのメールを受信できるようにしておきましょう。
メール内にある本登録確認URLを選択するとひとまずTUNECOREへの会員登録が完了です。
とりあえずはメールアドレスだけで会員登録は済んでしまいます。
管理者情報登録・アーティスト情報登録
次はメールのリンクからログインすると管理者情報の登録画面へリンクします。
ここでは管理者としての情報を入力しますが名前や連絡先・振込先口座など細かい設定を行います。
楽曲が売れても振込先が間違っていたりすると後々問題なので確認しながら入力しましょう。
次はアーティスト登録なりますが現在自分が活動しているアーティスト情報を登録します。
活動名やバンド名をそれぞれ国内向け、国外向けで登録します。
ここで登録したアーティストとしてTUNECORE上で配信をする事になりますので必須項目の入力が済んだら細かな設定は後でじっくり設定しましょう。アーティスト登録は複数登録が可能です。
TUNECORE 配信までの流れ
管理者情報、アーティスト登録が済んだら楽曲を配信していきましょう。
登録ガイドその2 管理者・アーティスト情報の登録
登録ガイドその3 配信まで
細かな設定はガイドに沿って進めてください。
配信した後では変更がきかない項目もあるのでよく検討しましょう。
また、配信までに審査がありますので違反行為に抵触している場合に審査を通りません。
無事審査を通過すると各ストアへ配信となります。
一例ですとiTunesへの配信は最短2日ほどで配信開始になります。
まとめ
このように配信するまでには細かな登録がいくつかありますが、楽曲を配信して収益をあげていくものですので、ある程度は避けられません。ざっくりと配信にあたって必要なのは配信するシングルもしくはアルバムのジャケット写真、そして音源です。
この2つがあれば個人アーティストの方やインディーズバンドでご自分の音源があればすぐにでも世界に向けて楽曲を配信する事ができます。
配信楽曲はCDメディアに比べると今の時代の流れの中ではユーザーも購入しやすいメディア形態ですし、積極的なプロモーションを行えば瞬く間に広範囲へ作品を広げる事にも繋げやすい媒体です。
実際、個人アーティストやインディーズバンドが全国に作品を流通させるのはコストとそれなりの敷居があります。
楽曲レコーディングも本格的な作品をずいぶん手軽に録音できるようになってきた今、楽曲の配信もTUNECOREのようなサービスを使って本格的に視野に入れてみてはいかがでしょうか?
それではまた。